英語スピーチコンテストにみる日本人の社会意識

英語スピーチコンテストからみる
日本人の社会意識について考察してみた。

今回のテーマは、私の大切な〇〇
スピーチ部門の少なくない出場者が家族をテーマに選んだ。
自分の家族がいかに大切かを主張し
観客は自分を重ね、想像しやすく、同調しやすいテーマであったと思う。

オハナエディケーションの出場者は
大切な動物を守るために地球環境を訴え
4R(Reduce, Reuse, Refuse, Recycle)を提唱した。
しかし、環境意識の高い一部の人しか
共感できなかったのが事実だろう。

このスピーチコンテストのテーマを何にするかは、
今の日本を象徴していると思う。

確かに家族をテーマに選んだ出場者は
小学生低学年だったため、
公立小学校に在籍していれば
社会科の授業は始まっておらず
自分がいる社会と自分との接点が
見つからないのかもしれない。

アメリカでは、
日本でいう年長のキンダーガーテンから
社会科であるSocial studyが始まり
小学生2年生では、大統領選挙をテーマに
ディスカッションを行うなど
常に社会意識を形成させる社会教育が
行われている。

日本はどうだろうか?アメリカに3年遅れて始まる
社会科の授業の中で
深く社会問題に踏み込む時間はないだろう。

しかし、すでに日本の教育は変換期を迎えている。
2020年に大きな教育改革がおこなわれ
大学入試の英語は、民間の英語テストを採用する
大学が多いと聞く。ちなみに私が在籍している
早稲田大学大学院教育学研究科の入試も、すでに
トフルやアイエルツを採用している。

アイエルツのライティング問題を紹介しよう。下記の問題に40分以内で250wordsで答えることが求められる。

In many countries, children are engaged in
some kind of paid work. Some people regard this
as completely wrong, while others consider it
as valuable work experiencence,
important for learning and taking responsibility.
What is your opinion on this?

これは、すでに英語力の問題ではない。
日頃からどのように社会問題に目をむけ
向き合っているかを問われる問題である。

日本の学校の中で社会意識を高める教育が一層求められている。

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